卒論を書くために武士階級の女性たちのライフコースについて調べました。
知らないことがたくさんあり勉強を続けたくてブログを始めることを思いつきました。
江戸時代末期に実在した三人の女性を中心に、武士社会のこと、生活のことなどを勉強しながら記録していきます。
お付き合いのほど、よろしくおねがいします。
何気ない毎日・・・
幕末というと、坂本龍馬、西郷隆盛などの人物の名があがります。
彼らと同じ時期に生きた多くの人々の日常があったことを忘れがちです。
社会活動家で女性の地位向上に努めた山川菊栄は、その著書『武家の女性』において静かに力強く生き通して、私達の時代の土台をつくってくれた名もない人々に対しての敬意と感謝の意を表しています。
我々の何気ない毎日が次の時代への土台を築いているのかもしれません。
そのことを忘れないためにも江戸時代末期のごく普通の日々をさぐっていきます。
三人の女性
武士というと現代のサラリーマンを連想しませんか?
給与生活者としてイメージしやすく、親近感を覚える武士階級の女性たちに注目しました。
- 伊東万喜 幕臣の妻
- 大場美佐 彦根藩世田谷領代官の妻
- 関口きく 水戸藩士の妻
『武家に嫁いだ女性の手紙――貧乏旗本の江戸暮らし』(妻鹿敦子 2011)吉川弘文館
『大場美佐の日記』(復刻版2013)世田谷区立郷土資料館
『武家の女性』(山川菊栄 2019) 岩波書店
主として、これらの本を参考にしました。
三人の女性が当時どのような生活をしていたのかを明らかにしていきたいと思います。