大場美佐(彦根藩・世田谷代官の妻)――1833(天保4)年~1905(明治38)年
関口きく(水戸藩・儒者の妻) ――推定1833(天保4)年~1899(明治22)年
大場美佐と関口きくは、ほぼ同じ時期に生まれています。
資料を整理していて『武家の女性』に登場する山川菊栄の祖母(関口きく)と大場美佐が同年齢であることに気がつきました。
幕末から明治初期という武士にとって激動の時期を同時に経験しています。
大場美佐は彦根藩世田谷領の代官・大場与一の妻です。
関口きくは水戸藩の儒者・青山延寿の妻で、『武家の女性』の作者である山川菊栄の祖母です。
ふたりには
- 武士階級の女性
- 同年齢
- 江戸近郊で生活していた
という共通点があります。
ふたりは幕末の事件である「桜田門外の変」に関係する彦根藩と水戸藩に暮らしていました。
二人の生活ぶりから幕末の彦根藩と水戸藩の状況も知ることができます。