旗本婦人 伊東万喜

旗本婦人・万喜と実家

17歳で故郷の岡山から江戸へ出て再婚を経て旗本婦人になった万喜は実家や両親に対してどのような思いを抱えていたのでしょう。 万喜と実家との関係を探っていきます。 妻鹿敦子、2011、『武家に嫁いだ女性の手紙――貧乏旗本の江戸暮ら...
旗本婦人 伊東万喜

旗本婦人・万喜の役割

(五常・仁 鈴木春信筆 文化遺産オンラインより) 旗本婦人・万喜の手紙から彼女の生活を見ていくとともに彼女の果たした役割について考えてみます。 (妻鹿敦子、2011、『武家に嫁いだ女性の手紙――貧乏旗本の江戸暮らし』吉川弘文館...
旗本婦人 伊東万喜

旗本の娘

旗本婦人・伊東万喜には二人の娘がいました。 ひとりは前夫との間の子・直(なを)、もうひとりは伊東家に嫁いでから生まれた玉(たま)です。 旗本の娘であるふたりのライフコースを見ていきます。 (妻鹿敦子、2011、『武家に嫁...
旗本婦人 伊東万喜

武士の就職・金之丞の場合

伊東万喜は再婚後に伊東家の長男・金之丞を40歳で出産しています。 前夫との子・精五郎と違い、金之丞には武士として継ぐことのできる家督と職がありました。 そのため精五郎とは異なる武士の就職過程をたどっています。 金...
旗本婦人 伊東万喜

武士の就職・精五郎の場合

万喜の前夫との子・精五郎には継ぐべき家も武士として継承できる職もありません。 そのため武士として就職活動を始めてから就職するまで10年以上かかりました。 母親の万喜は精五郎のゆくすえを心配していました。 ...
武士社会

武士の序列

江戸時代についての多数の著書がある山本博文氏は「現代企業も官僚機構も、全て徳川政府から始まった!」という副題で武士社会についての本を出しています。 山本博文、2022『江戸の組織人 現代企業も官僚機構も、全て徳川政府から始まった!』...
旗本婦人 伊東万喜

秘密の「入れ子」

「入れ子」は、他人の家に育った子を養子ではなくその家の実子として届け出ることです。 再婚して旗本婦人となった伊東万喜。 亡くなった前夫との子である長男・精五郎は万喜の再婚先である伊東家の籍に入らず渡辺家の「入れ子」を経て山室家...
旗本婦人 伊東万喜

旗本婦人になる!

伊東万喜は17歳で伯父の養女となるために美作(みまさか・現在の岡山県)から江戸に出てきました。 旗本婦人になるために江戸に出てきたわけではなかったのです。 妻鹿敦子、2011、『武家に嫁いだ女性の手紙――貧乏旗本の江戸暮らし...
旗本婦人 伊東万喜

婿養子は福の神

伊東家は旗本で大番を務める家柄です。 でも借金だらけ。 その解決策として娘に婿養子・平吉を迎えます。 作者の妻我敦子氏は「平吉は伊東家にとって福の神であったようだ」と述べています。 妻鹿敦子、2011、『武家に嫁...
武士社会

武士の出世

武士の出世は大変でした。 武士は生まれた家の家格、知行(給与)をそのまま受け継いでいくのが普通です。 江戸時代の官僚制を調べた山本博文氏によると「旗本の中には例外的に出世した例が多くみられるのだが、彼らの出自をみてみると大名の...
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