井伊直弼の墓がある豪徳寺は招き猫で有名です。
豪徳寺の招き猫は金の小判を持っていません。
縁を招く猫だからとか・・・。
豪徳寺と招き猫
第2代彦根藩主・井伊直孝は鷹狩りの途中、通りかかった寺の門前で猫に手招きされます。
不思議に思って寺に立ち寄ったところ雷が鳴り出し激しい雨が降り始めました。
殿様は雷雨をさけることができ、寺の和尚との話も楽しめたと感動したそうです。
以後、殿様はこの寺を支援することにしました。
寺は招福殿を建て福を招いた猫を「招福猫児(まねきねこ)」と呼びお祀りしました。
寺名を豪徳寺に
彦根藩主が雨宿りした寺は文明12年(1480年)に建立されていた「弘徳院」。
寛永10年(1633年)に世田谷が彦根藩の所領地となり「弘徳院」は彦根藩主井伊家の江戸菩提寺に定められます。
その後、雨宿りした2代藩主・井伊直孝の法号「久昌院殿豪徳天英大居士」に因み
万治2年(1659年)「豪徳寺」と改称されました。
小判をもたない招き猫
豪徳寺の招福猫児は小判を持っておらず、右手をあげています。
https://gotokuji.jp/manekineko/大谿山 豪徳寺ホームページより
招福猫児は、人を招いて「縁」をもたらしてくれますが、
福そのものを与えてくれるわけではありません。
人との大切な「縁」を生かせるかどうかは、その人次第。
報恩感謝の気持ちがあれば、自然とその人のもとに福が訪れる、
という教えから、小判を持たず、右手だけをあげています。
皆様にいっぱい福が訪れますように。
参考:曹洞宗大谿山 豪徳寺ホームページ:ttps://gotokuji.jp